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新たに設立された大学や学部

一九九一年に、「大学設置基準」(大学を設置するための法令)が、大幅に改正、れました。その影響をうけて、近年、新たに設立された大学や学部が目立ちます。目をひくのが、次の三つの系統です。新たに大学として設立されたところ。既存の大学に、新たな学部、学科が加わったもの。短期大学の実績をいかし、四年制大学に進出したもの。これらの新設大学、新設学部の特徴をみると、現代社会が直面している問題との関連が推測されます。まず、高齢化社会に対応して、「看護」や「福祉」といった領域の学部が複数新設されています。また、環境問題を多角的に見直すべく、「環境」と銘打った学部も多く見られます。

塾業界の実態

塾業界では、開成中学(または高校でもよい)などの有名進学校に合格者を一人だすと百人近い塾生が集まってくる、と言われていた時代もあった。今はそれほどでもないが。有名校の合格者数の増減は、かなり経営に影響することは確かなようだ。そのため、大手進学塾では、その年に合格した人数や氏名を広告のチラシに掲載することが、この十五年来の慣行となってきた。そうしないと、この世界では生き残っていけないという事情がある。しかし塾の将来のことを考えると、このような傾向は、あまり好ましいことではないと感じている。合格実績という結果のみを競うため、塾に通う子どもを商品としてのみ扱ってしまうことになりかねないからだ。それではいけないだろう。

「どれだけ基礎が身に付いているか、を問う」と心得る

数学を例にすると、東大クラスでも「六問中三問解けたら合格」と言われています。逆説的に説明すれば、出題のうち三問は、初めから解けない。しかし、解けるような基礎的な問題が必ず一、二問は出されているわけです。それが確実に解けて、三問目のちょっとひねった問題がおおかた解けたら、合格の道も広がってくるのです。最近では東大も数学が五問中二問解けたら合格といわれており、残る三問は、余程できる人が得点源にするために出題されているようなもの。五問中二問解答できたら、もう合格圏です。東大でそうならば、入試は各学科の基礎的な問題を制限時間内にきちっと答案できたら十分、といえます。受験勉強は、落ちないように勉強したら絶対に通るのです。通るようにと思って、難しい問題ばかりに取り組んでも、基礎問題を落としては、合格ラインの六五%の解答にはならない。試験問題は、基礎的な問題、ちょっとひねった応用、それに難しいのと、必ず三種類を混ぜ合わせて作るのが通例です。中には九〇数%解答の人もいますが、難関大学でも、合格最低点は約六五%解答となっています。出題する側も、全員が全問解答できるとは、想定していません。入試問題の基礎は「どれだけ基礎が身に付いているか、を問う」と心得ることが肝心です。